日本麻酔科学会地方会の抄録も電子システムによる査読になりました.それに併せて,文字数も800文字と大幅に増えました.今回,若手2人の抄録作成の手伝いをしましたが,800文字だとかなりの情報を書き込めます.つまり,800文字制限では,これまで以上に正しく抄録を書くことを要求されます.これまで日本麻酔科学会総会の抄録も含めて,文字数制限が厳しすぎてとてもじゃないが,IMRAD (Introduction, Methods, Results, and Discussion)に必要な情報を充分に入力できないと感じてきました.統計学的手法も書けるはずもなく,発表者の統計解析の間違いを学会当日にならないと指摘できないこともありました.文字数を増やしたことで,学会発表の質を上げることにもつながるんじゃないでしょうか.もちろん,査読者もしっかりと査読することが要求され,これまでの地方会のように,なんでもかんでも発表させてあげる若手の発表の場のような雰囲気はなくなると思います.総会と同様に,演題として合否の判定,否の場合は何故駄目なのかを査読者は演題登録者にフィードバックしなければなりませんので,次第に査読に関する問題も浮き彫りになってくるのではないでしょうか.
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