腹膜の神経支配を知らない人が案外多い.そして体幹の神経ブロックを皮枝のブロックと勘違いしている人も多い.しかし,それは間違いである.皮枝がターゲットだと勘違いして,ブロックを毛嫌いして,外科医に皮下浸潤麻酔をしてもらって,前腹壁の体性痛が全くコントロールされずに覚醒してきた患者を沢山みてきた.そんなもので,腹壁の体性痛は遮断できない.
Gray’s Anatomyにも腹膜の神経支配はしっかりと書いてある.壁側腹膜は脊髄神経つまり下位肋間神経及び肋下神経支配である.それに対して,臓側腹膜は自律神経支配.よって,壁側腹膜の痛みは体幹の神経ブロックで遮断できる.そして,体幹の神経ブロックの一番の目的は皮下だけではなく,前腹壁の筋弛緩および壁側腹膜までの知覚の遮断を通してえられる.決して,皮膚の痛みだけとったら充分というわけではない.
持続浸潤麻酔があるじゃないかという麻酔科医がいるかもしれない.しかし,腹壁の持続浸潤麻酔はある意味,持続腹直筋鞘ブロックと同じである.下腹部では横筋筋膜と壁側腹膜を縫合し,その後,腹直筋と腹直筋鞘を縫合する.カテーテルは横筋筋膜と腹直筋の間に置かれる.そこには腹直筋鞘後葉がない.だから腹直筋鞘ブロックと同義語.決して,皮下浸潤麻酔を行うカテーテルではない.
Gray’s Anatomyにも腹膜の神経支配はしっかりと書いてある.壁側腹膜は脊髄神経つまり下位肋間神経及び肋下神経支配である.それに対して,臓側腹膜は自律神経支配.よって,壁側腹膜の痛みは体幹の神経ブロックで遮断できる.そして,体幹の神経ブロックの一番の目的は皮下だけではなく,前腹壁の筋弛緩および壁側腹膜までの知覚の遮断を通してえられる.決して,皮膚の痛みだけとったら充分というわけではない.
持続浸潤麻酔があるじゃないかという麻酔科医がいるかもしれない.しかし,腹壁の持続浸潤麻酔はある意味,持続腹直筋鞘ブロックと同じである.下腹部では横筋筋膜と壁側腹膜を縫合し,その後,腹直筋と腹直筋鞘を縫合する.カテーテルは横筋筋膜と腹直筋の間に置かれる.そこには腹直筋鞘後葉がない.だから腹直筋鞘ブロックと同義語.決して,皮下浸潤麻酔を行うカテーテルではない.
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