2011年6月28日火曜日

サンプルサイズの計算(7) 2グループの平均値の比較3

Anesth Analg 2008; 106:186-91では帝王切開術を脊髄くも膜か麻酔で受けた妊婦にTAPブロックを行い,TAPブロックでロピバカインを使用したものと生理的食塩水をしようしたもので比較しています.Primary Endpointは術後48hrにおけるモルヒネIV-PCAでのモルヒネ消費量としています.彼らは自分たちの予備研究から生食のみを使用した場合,つまり単に脊髄くも膜下麻酔だけされた患者の平均モルヒネ消費量(標準偏差)が80 (20) mgと分かっていました.そこでモルヒネ消費量がTAPブロックで25%減少すると見積もりました.

つまりTAPブロックをロピバカインで実施群と生食で実施した群の術後48hrのモルヒネ消費量の差を20 mg,標準偏差20 mgとしたわけです.αエラーを5%,検出力80%として,Sample size calculator for clinical rearchに入力していきます.

計算結果は1グループ16人,合計で32人の被験者が必要だとわかります.ドロップアウトする人を考えると,1グループ20名,合計で40人の被験者が必要となります.

ところが,この論文のサンプルサイズ計算の結果を読むと,1グループ20人,合計で40人という計算結果が出て,最終的には1グループ25人,合計で50人の被験者を集めたとしています.研究者の採用した計算式が違うのだと思います.JMPでのサンプルサイズ計算でも17人,合計で34人となっていますので,このアプリと同じ計算式を採用していると思います.ひょっとして,研究者達の計算ミス??

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