2011年6月13日月曜日

神経内注入(7)

針先が神経に触れた瞬間に,プッツと筋膜を貫いた感触を得られます.これまでは,その感触は神経周囲の筋膜を貫いた感触として教科書には説明されてきました.実際には,これは神経上膜を針先が貫くときの感触だったわけです.

これまで紹介した文献から判断すると,1)blunt needle tipを使って,2)非神経束組織の多い部位でのアプローチでは,3)ほんのちょっと針先が神経上膜を貫くだけの神経内注入を目指してもよいのではないかと思います.よって,超音波ガイド神経ブロックを神経刺激ガイドと併用する場合は,針先が神経と接触する瞬間を確実に描出する能力がとても重要です.そして,神経上膜を貫くときの針操作はgently, gently, ジェットリーです.


0 件のコメント:

コメントを投稿