2011年6月23日木曜日

サンプルサイズの計算(4)

サンプルサイズ計算の基礎です.下図にサンプルサイズ計算を導き出す式を記載してあります.細かいことを言ってもアレルギーが出てしまいますから,省略します.Zα/2とZβはαエラー,βエラーの確率を規定することで決まる数値です.サンプルサイズは,Primary Endpointとした項目の予測される差,両グループの標準偏差,αエラーの確率,βエラーの確率の4つを決めてあげると計算できます.通常はαエラーの確率は5%,βエラーは20%とします.そうするとZα/2は1.96,Zβは0.842と決まってきますから,つまり,僕たちはpilot studyや他の論文から両グループにおけるPrimary Endpointの差と標準偏差を調べておけばよいのです

市販のサンプルサイズ計算ソフトもいろいろ特徴があります.予測される差を直接入力するものと,2グループの平均値をそれぞれ入力すると,平均値の差をもって予測される差として計算するものもあります.2グループの標準偏差は同じだという設定が一般的ですが,ソフトによってはそれぞれの標準偏差を入力するようになっているものもあります.さらには,サンプルサイズが両グループで違っている状況も計算して出してくれるものもあります.

0 件のコメント:

コメントを投稿