2011年6月23日木曜日

僕の腕前

新潟のジャイアンこと,Y先生のプログラムが来週に終了となります.たくさんの症例をこなし,また一人,地域で神経ブロックの核となる麻酔科医を育てたという感慨にふけっていました.しかし,やはりY先生はジャイアンでした.

Y先生:「先生,実はいろんなところで,たくさんの人に訊かれるのです.」
Pnbsiva:「何が?」
Y先生:「Pnbsiva先生って,本当に上手なの?って」
Pnbsiva:「・・・」
Y先生:「実は,僕はほとんど先生の手技をみていないんですよ.だから返事に困って.」

ふと考えると,山形のK先生は時に手技を取り上げて,自分の技術を見せることがよくありました.しかし,Y先生には駄目なときにでも手技を取り上げることがありませんでした.今思えば不思議です.K先生は師弟関係を重んじるものの,Y先生はあくまでジャイアンであるために,僕もジャイアンとして付き合っている・・・ジャイアンは最後までやってしまうのがジャイアンなのだ.いずれにせよ,K先生もY先生も最後には,僕の思い描くイメージ通りに針を進めているので,ほぼ自分の画像が僕の手技と思ってもらえたらいい.

唯一,僕が師匠としての技術を見せたのは,Y先生が絶望を抱いた凝固機能が破綻した乳児への腋窩静脈カテーテル穿刺くらい.あれだけでは,こっそりと僕の技術が本物かどうか怪しむ人達への返事はできないかな?

4 件のコメント:

  1. いやいや、先生!まるで僕が先生のことを信用してないようじゃないですか!!
    乳児の腋窩静脈カテーテル穿刺には驚嘆しましたし、他にも何度もその”片鱗”をみせていただいています。返事には困ってないですよ!

    いつも粘り強く手技をいていただき、非常に感謝しております。“見るだけでは何も学べない”ということを先生も当blogで仰っていましたしね!

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  2. 手技をいていただき→手技を見ていただき、ですね。

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  3. そうそう同じ患者さんで、自分ならこう針を刺入していくというイメージを共有しながら経験を積んでいってもらうことが大事なわけです.そして,個々の癖を見抜いて訂正してあげること.

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  4. 山形のK先生は,末梢神経ブロックを積極的に症例におこなっています.先日は下行置換術でCTPVBを実施したそうです.すでに僕を越えてしまう勢い.Y先生も新潟でがんばってください.期待しています.

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