2011年4月8日金曜日

名古屋大学超音波ガイド神経ブロック教育プログラム Y先生の過ごした一週間

新潟大学からY先生が名古屋大学に超音波ガイド神経ブロックの教育プログラムに参加して一週間が経過します.Y先生が名古屋大学に来る前に経験した超音波ガイド神経ブロックの数は31.それに要した期間は15ヶ月.

名古屋大学に来て一週間,土日を除くと,実質5日間で彼が経験したブロック数は34です.彼が1年以上かけて経験した数を,わずか5日足らずで超えました.これが名古屋大学超音波ガイド神経ブロック教育プログラムです.

【Y先生が5日間で行ったブロック】 NSGは神経刺激ガイド,それ以外は超音波ガイドです.
胸部傍脊椎ブロック      1回注入 3
胸部傍脊椎ブロック  カテーテル挿入 2
腹横筋膜面ブロック      1回注入 6
腹直筋鞘ブロック        1回注入 3
腰神経叢ブロック(NSG)   1回注入 2
大腿神経ブロック        1回注入 3
坐骨神経ブロック
 傍仙骨部アプローチ(NSG) 1回注入 2
 傍仙骨部アプローチ      1回注入 1
 膝窩部アプローチ  カテーテル挿入 2
 膝窩部高周波熱凝固                         2 
外側大腿皮神経ブロック   1回注入 1
陰部大腿神経大腿枝ブロック1回注入 1 
腕神経叢ブロック
  鎖骨上アプローチ      1回注入 1

浅頚神経叢ブロック       1回注入 2
深頚神経叢ブロック              1回注入 1
星状神経節ブロック                               2
腋窩静脈カテーテル挿入              1

Y先生の実習は6月末で終了します.その後に教育プログラムに参加されたい麻酔科医は,御施設内で勤務の調整後にお知らせください.

6 件のコメント:

  1. やはり手技をマスターするにはある程度のペースで行うことが必要ですね。先生の御施設だと手術室とペインクリニックがあるので有効ということでしょうか?
    質問としては、いろいろな手技を行われていますが、初期に行う手技と、ある程度経験してから行う手技の区別はあるのかということです。Y先生の場合はある程度の経験があるからこんな感じなのでしょうか?

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  2. Yasu先生,コメントありがとうございます.
    ブロック数は技術向上させる上でとても重要な要素です.ブロックの難易度は独学で行っていく場合には,安全性の面で重要かと思います.一方,しっかりと技術をもった指導者の元で学ぶ場合には意味はないと思います.あらゆるブロックを指導者と一緒にやっていくことで,飛躍的に技術が向上します.技術的に駄目な部分は個々で決まっているので,そのポイントを押さえながら指導すれば,ブロックの難易度は関係ありません.

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  3. siva先生
    了解しました。ブロック手技は異なっても、目標に正確に針を進めていくという意味では同じということでしょうか。
    ともあれ、結局は指導者ということですね。私もよい指導者を目指していますが、自分で行う以上に緊張します。こちらも経験が必要ですね。

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  4. YASU先生,大切なのは針を刺入する前に身体の固定,プローブの固定,刺入点の選択なのです.イメージで言うと,弓道やアーチェリーなどの競技と超音波ガイド神経ブロックは似ています.そこを徹底的に教え込ませることです.K先生が最後に胸部傍脊椎ブロックをしている姿をブログに乗せていますが,彼の姿勢をみると,彼なりに身体を固定し,プローブを固定していることを理解してもらえると思います.ブロックの難易度はこの3つができれば関係ありません.

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  5. siva先生
    ポイントについて納得です。
    最近思うのは、各ブロックごとに最適な立ち位置を考えるという点でした。ここを自分ではいい加減にしているので、人にうまく教えられない。さらに、初心者ではどうしてもプローブの固定がうまくいかいないですね。
    とすると、Sanuki先生お得意の素振りとかエアー系のトレーニングも重要になりますね。

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  6. 初めて書き込みます・・・
    僕自身もたった1週間でここまで経験できるとは思っていませんでした!大変おすすめなプログラムだと思います。
    まだまだ弓道の境地には達していませんが・・・、がんばります。

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