2011年4月9日土曜日

下肢切断術(1)

下肢切断術に末梢神経ブロックは有効かどうか質問されることがよくあります.答えはYes!.下肢切断術の多くは閉塞性動脈性疾患の患者さんで,脳血管疾患,虚血性心疾患,慢性腎不全,糖尿病を合併し,全身状態が非常に悪いことが多いと思います.全身麻酔で使用する薬のさじ加減に悩む必要がないというのが一番の利点かと思います.筋弛緩薬はスガマデックスが登場して悩むことはなくなりました.問題はオピオイドです.虚血性心疾患を合併する患者さんが多いことから,術後鎮痛も考慮した麻酔をすべきです.しかし,モルヒネやフェンタニルのさじ加減が難しい.時にレミフェンタニルだけ投与している状況を見かけますが,手術を退室すればよしという姿勢には僕は疑問を感じます.

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