腕神経叢ブロックで斜角筋間法は横隔神経麻痺のリスクがあります.最近は鎖骨上法でも横隔神経麻痺のリスクが指摘されています.僕は両側斜角筋間法で腕神経叢ブロックをしなきゃいけない状況になったらどうしようと思っていたことがあります.しかし,外傷の受傷機転を考えたら,まずはそんな状況はありえない.両腕を骨折するのは,転倒時に両手を出すからであって,その時は前腕部分で骨折がおきる.転倒して肩から落ちたときだけ上腕骨外科頚骨折などの肩周囲の骨折が起きます.その時は反対側の肩はまずは無事.よって,両側斜角筋間法で腕神経叢ブロックをしなきゃいけない状況はありえない.
私も先生と同様に思っていましたが、連休明けに病的骨折で両側の上腕骨骨幹部骨折の予定が入ってしまいました。肩からの髄内釘なので通常は斜角筋間法でいきますが、今回は鎖骨上アプローチで局所麻酔薬も少なめでトライしようと思います。
返信削除バンザイのような動きで両側とも骨折したそうです。もちろん原疾患があるのですが、想定外ということもありますね。
上腕骨骨幹部骨折でも両側とも肩から髄内釘を入れるようなオペには出会ったことがないですね.どっちはは髄内釘で,どっちかはプレート固定が僕は多いです.
返信削除まあレアなケースですから、気にしないで下さい。両側斜角筋間法を行えば、成功しても失敗しても症例報告でしょうが、まあ安全な範囲でトライしてみようと思います。
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