2011年4月29日金曜日

超音波ガイド神経ブロックの考え方(6) とにかく触れ!

すべての痛みの伝達経路を遮断する必要はなく,どんどんブロックを取り入れるべきだという話をしました.局所麻酔薬がsystemicにも作用することを考えると,しないよりした方がいいと思います.実際にリドカインの持続静注も術後鎮痛として有効性が示されています.

痛みの伝達経路の一部しか遮断していない場合,フェンタニル効果部位濃度を上手に調節してこないと,患者さんは大なり小なり痛みを感じて覚醒されます.その時に創部を触ってみるとよいでしょう.ブロックが効いている範囲を触っても痛みを感じませんが,ブロックの効いてないところを触ると顔をしかめます.下肢の手術で,伏在神経領域に皮弁をしたなと思って,手術終了後に大腿神経ブロックをして覚醒させたときに痛がった場合,大腿神経領域をそっと,つねってみます.それで患者さんがしかめっ面しなければブロックは効いていて,坐骨神経領域に手術創が及んでいると理解できます.

開腹術でも同様です.内臓痛でないと判断した場合には,手術創を丹念にピンポイントで押してみます.手術創の頭側で痛みを訴えるか,尾側で訴えるか,右側か,左側か,それを判断すればどこがうまく遮断できていないかわかります.

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