経絡の心包経にある内関を筋弛緩モニターで刺激するとPONV予防ができる話は以前にもありました.Anesth & Analg 2011;112:819-23では,さらに,どのモードが一番PONV予防によいかを調べて,tetanusuがよいと証明しています.
P:婦人科腹腔鏡下子宮摘出術を予定された264人の女性です.麻酔はGOS,術後鎮痛はフェンタニルのiv-PCAを使っています.
I:調べたモードは1-Hz single twich (ST),TOF,DBS,tetanusの4つ.電極を内関から1cm近位,2cm遠位に張って,内関を電極で挟み込むように通電刺激します.
C:コントロールでは,通常通りの尺骨神経を通電刺激しています.
O:tetanusのみがコントロール群より,PONVが有意に低く,疼痛スコアーも低いとなています.ただし,術後0~6時間までの効果で,術後6~24時間ではどのモードもコントロールと有意差を認めていません.患者満足度もtetanusのみが,コントロール群より高かくなっています.
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