2011年9月21日水曜日

Dr Philippe Macireとの出会い

神経内注入は安全なんだが,神経束内注入はだめなんだということを論文にしたDr Philippe Macireとアブダビで出会うことができました.その論文がアクセプトされるには苦労があったそうです.
神経内注入に関して質問をぶつけました.やはり,以前,僕がブログに書いたとおりの見解をもっていました.斜角筋アプローチにおける腕神経叢は黒く描出される.これは腕神経叢そのものが神経束になっているので,ここでは神経内注入をしてはならない.しかし,末梢(正中神経や坐骨神経大腿レベルを指さしながら)にいけば神経内注入になっても,神経束内注入にはならない.神経の栄養血管をダメージを少なくするために,注入開始と同時に神経が膨らむ像がでたら,ほんの少し(自分でもどれだけか分からない)針を抜いて神経内注入を続ける.投与量は少なめにする.オンセットが早いということでした.

大事なことは,神経がhypoechoicの面積の占める割合が神経の断面積に対して大きいところでは神経内注入(神経束内注入)をしないということでしょう.

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