2011年9月23日金曜日

TAWAM Hospital式鎖骨下静脈穿刺.

僕が平行法による超音波ガイド腋窩静脈穿刺を説明したら,主催者のTAWAM Hospitalのインド系麻酔科医がTAWAM Hospitalの超音波ガイド鎖骨下静脈穿刺を教えてくれました.良いか悪いかは兎に角,紹介しておきます.

リニアプローブを鎖骨上腕神経叢ブロックのように置き,第一肋骨に乗る鎖骨下静脈を描出します.刺入点は鎖骨の内側1/3のところで,頭側に向かって,鎖骨の下をくぐるように刺入します.超音波画像には,静脈壁を針が貫くところだけが描出されます.

穿刺の仕方は,昔ながらの鎖骨下静脈穿刺と変わらないわけです.この方法の利点は針が頭側を向くので,絶対に気胸のリスクがないという点です.それをTAWAN hospitalの麻酔科医も協調していました.僕もDr Rabiahも,皮膚からターゲットまでの刺入が全く描出されないので,どうなの?的なコメントをしました.別の参加者が,それだったら鎖骨上で穿刺すれば針が描出されるじゃないのと言っていましたが,それでは気胸のリスクがなくならないと彼は強気でした.

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