2011年1月28日金曜日

名古屋大学超音波ガイド神経ブロック教育プログラムについて

 大学ホームページに紹介がないことを疑問視するメールを何通か頂きました.こちらも説明不足だったかもしれないので,この場で補足します.大学ホームページに記載しなければならないというものでもないとは思っています.私自身,すでに学会で講演するチャンスがある際は,紹介してきたのですが・・・.

 教授の許可を得て開始したプログラムで,私ひとりが指導します.名古屋大学麻酔科のスタッフ全員が指導できるわけではありません.プログラムを始動させた理由は,超音波ガイド神経ブロックが普及してきた現在,充分な技術を持たない指導者が初心者に教えて問題が生じていることを知ったからです.学会のワークショップの画像説明だけの教育では不充分で,誰かがこのような教育の場を提供しなけれならないと考えたからです.一緒に繰り返しブロックをすることでしか,身につけられないものもあります.実際に,私のところに胸部傍脊椎ブロックを見学にきた先生は多々いらっしゃいますが,実際にその後,ひとりでやっている先生はいません.つまり見るだけでは何も学べないのです.技術が未熟であるがために,神経ブロックができないという麻酔科医を一人でも多くサポートするためのプログラムです.欧米に目を向けると,見学して説明をうけるだけで十万円以上の研修費をとる施設もあります.私は,そのようなことはしていません.
 大学という場で,月単位で行うプログラムである以上,受け入れる際の給料の問題がでてきます.山形のK先生は在籍出向(いわゆる国内留学)の形をとっています.在籍出向の形ですと,完全に自由に研修ができます.名大の医員として受け入れる形もあります.医員の場合は当直業務というdutyが発生してしまいますが,ほぼ自由度のある実習が行えるようになっています.

2 件のコメント:

  1. ワークショップのスリムなボランティアさんと実際の患者さん、エコーの見え方からして全く違いますし、見るのとやるのは大違い。当ててみて面食らうことが多いです、、、。

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  2. pnbsiva先生がオペ室不在時もブロックがある時間わざわざいらして頂き、隣でアドバイス頂きました。1ブロックごとに改善すべき点を振り返ることができ、さらに教科書に載っていない大事なポイントも教えて頂きました。
    ワークショップや見学では得られない貴重な経験と思います!本当に感謝しています。

    僕の場合、自分が筆頭の麻酔担当症例に当たらない日が多かったので、朝は各部屋のブロック回りをする等、多くのブロック症例数を当ててもらう配慮をして頂きました。大変ありがたいです。

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