腋窩静脈,鎖骨下静脈に中心静脈カテーテルを挿入する際,カテーテルがちゃんと心臓に向かっているかが一番の問題です.誰しもが,カテーテルが頭に向かってしまい,「頭を栄養するつもりか?」と先輩医師に揶揄されたことがあるのではないでしょうか.盲目的にやっていた時代は,最後に胸部レントゲン写真を撮影しないとわかりませんでした.それを避けるために透視下で実施する医師もいます.患者,術者共に被爆する問題がありました.超音波ガイド法では,被爆することなく,手技中にカテーテルが正しく留置されたか分かります.ガイドワイヤーを挿入した段階で鎖骨上窩にプローブを置き,内頚静脈と鎖骨下静脈が腕頭静脈(無名静脈)に合流する部分を描出します.腕頭静脈に向かうガイドワイヤーを確認したらOKです.
今回は趣味の絵画で解説用の図を描きました.
yshiba先生
返信削除私は何回かワイヤーをみのがしたことがあるので(この辺りは使用するワイヤ径によると思いますが)、結局カテを入れた後で、生食を20ml微妙に気泡をいれてフラッシュするとこにしています。この方が検出は容易です。
YASU先生,カテーテルを通る空気入り生食がみえるということでしょうか?それとも,空気入り生食の逆流がみえるということでしょうか?丁寧に前後にスキャンするとガイドワイヤーが描出されなかったケースは今のところありません.体型にもよるのでしょうね.
返信削除カテーテルから急速に創出された生食が確認できます。プローブの位置はできるだけ頭側がよいと思いますが、結構心臓側へも流れるようで確認できます。お試し下さい。
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