2011年5月31日火曜日

永久学会の刑

今,大学で自分のまわりを見ると,学会発表をしたがらない,抄録を書けない若手がどんどん増えています.専門医を取る年代でも抄録を自分で書けない人が多い.今はHow to本がたくさんでているのに不思議です.まずは自分で抄録を書いてみることが大切です.

僕がまだ研修医2年目の頃,臨床麻酔学会で頚椎損傷の麻酔管理で,ファイバー挿管について演題を書くようにmsanuki先生に言われました.学会発表ってどんなものかも分からない僕は演題締め切り当日まで,抄録を書くのをすっぽかしました.締め切り当日,msanuki先生とKinoshita部長が「おまえは麻酔をしなくていい,抄録を書け!」と言われ,その日は麻酔業務につかずに抄録を書いていました.そんな締め切りが押し迫った状況でも,msanuki先生やkinoshita部長は,まずは僕が抄録を書くまで何も手を貸してくれませんでした.僕が下手な抄録を書いてから添削をしてくれました.その学会発表終了後にmsanuki先生が僕に言った一言が「永久学会の刑!!」でした.学会という学会すべてで発表をせよということです.この刑のおかげで僕自身は抄録を書く力が付いたと思います.

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