もう一つ分離肺換気時の低酸素の対処法で,面白いものを紹介します.Anaesth Intensive Care 2009; 37: 432-434. 人工鼻を使って酸素を患側肺に送り込むシステムです.これも目から鱗で,感動しました.ダブルルーメンチューブの患側肺の接続口に人工鼻を装着します.本来は呼気二酸化炭素濃度をサンプリングする孔に酸素チューブを接続して,酸素を2 L/minで流します.患側肺に酸素を送り込むときは,開放されたままの接続口を手でふさぎます.2秒ふさいで,8秒開放を繰り返します.理論的には1サイクルで66mLの酸素を患側肺に送り込むことになります.少しだけ患側肺が動きますが,手術操作を妨げるものではないということです.
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