2011年5月13日金曜日

交差法による超音波ガイド内頸静脈穿刺

交差法による超音波ガイド内頸静脈穿刺の際の針の持ち方ですが,みなさんはどうされていますか?ひょっとして,盲目的手技と同様に陰圧をかけながら穿刺をするために,注射器のピストンの部分をもって穿刺していませんか?超音波ガイド内頸静脈穿刺では,盲目的手技と同じ針の持ち方では,針先が安定した手技ができません.大人では,これでも問題なく穿刺が可能ですが,乳児になってくると安全な穿刺ができなくなります.超音波ガイド腋窩静脈カテーテル挿入のところで話をしたように,鉛筆をもつように針をもって穿刺したほうが針先のコントロールがよくなります.穿刺して内頸静脈を貫くところまでを画像で確認し,プローブをおいてから,プローブを持っていた手で陰圧をかけて血液の逆流を確認したほうがよいと考えます.

2 件のコメント:

  1. 針の持ち方は「電脳麻酔ブログ」の初期に議論があったのですが、先生ご指摘の2種類の方法があります。超音波ガイドでない頃から小児麻酔系の先生は鉛筆を持つように持ちそのまま吸引もしていたようです。針の保持とともに、吸引の圧をかけ過ぎてもいけないのではないかと思います。
    ポイントは、画像で確認して吸引というところですね。この感覚がつかめない人はなんちゃって超音波ガイドになっているということです。

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  2. YASU先生,コメントありがとうございます.静脈貫通と吸引を分かることがミソですね.やっぱり.

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