J Caridothorac Vasc Anesth 2009; 23: 850-852の紹介です.呼吸器外科で分離肺換気をしているときに,低酸素で分離肺換気を維持できないという症例に出くわすことがあります.PEEPをかけたり,酸素濃度を上げたりいろいろしますが,どうにもこうにも駄目で精神的疲労が増すことも.そんなときは術側肺に低流量の酸素を流すことを選択する麻酔科医も多いと思います.この論文で紹介している目から鱗なテクニックは,4-mm太の気管支ファイバーのSuction Triggerに酸素チューブを接続して,患側肺の摘出しない肺葉にファイバー先端を送り込んで,5 L/minで酸素投与するという方法です.これであれば,摘出する肺葉は虚脱したままで,患側肺に酸素を送り込むことが可能です.
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