2011年8月28日日曜日

持続末梢神経ブロックのカテーテル(3)

せっかく送り込んだカテーテルの先端の位置がわからない場合の対処について.筆者らははじめから針先までカテーテルを挿入した状態(しかし,針先からカテーテルは出さない)で穿刺することを薦めています.針先が神経近傍まできたところで,カテーテルから薬液を注入し,その拡がりを描出することでカテーテル先端の位置を把握するようです.

僕はまず薬液を神経近傍に注入してしまってからカテーテルを挿入しています.その後,アシスタントがカテーテルを挿入します.大事なことは,3-5 cm程度しか,カテーテルを挿入しないことです.three-hand techniqueでおこなえばカテーテルが針先から出てきて,送り出されるところが描出できます.カテーテル留置後,空気の混じった薬液をカテーテルに挿入します.空気のマイクロバブルによりhyperechoic flashが生じるので,hyperechoic flashが神経周囲で発生するかを確認します.またカラードップラを使って,カテーテルから薬液を注入するとカテーテルとカテーテルからでる薬液がカラードップラにのります.それで位置確認をすることもできます.hyperechoic flashのほうが,より狭い範囲でカテ先の位置を同定できます.

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