2011年7月31日日曜日

帝王切開での全身麻酔と筋弛緩薬

帝王切開を全身麻酔で管理するとき,筋弛緩薬は何を使ってますか?僕は最近はロクロニウムを使っています.普段の全身麻酔導入でも,0.9 mg- 1.0 mg/kgを投与して,レミフェンタニル150 µgボーラス投与して,1分後に気管挿管をしていましたので,だいたい1.0 mg/kgを投与すればスキサメトニムと同じような感覚で気管挿管できるなと思っていました.

Acta Anaesthesiol Scand 2011;55:694-699で帝王切開時のrapid sequcence inductionでロクロニウムをどう使っていくべきか調べています.1.2 mg/kgのロクロニウムを投与すれば,TOF消失までの平均時間は71秒(95%CI, 56-86秒)で,18例中16例でロクロニウム投与1分後に気管挿管できています.手術終了時に投与すべきスガマデックスの投与量は4mg/kgで,平均81秒(95%CI, 69-101秒)でTOF>90%となります.

帝王切開の全麻は導入でロクロニウム1,2 mg/kg,手術終了時にスガマデックス4 mg/kgちゅうことですね.

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