2011年7月2日土曜日

サンプルサイズの計算(10) 差と検出力の関係

引き続き,帝王切開を脊髄くも膜下麻酔で受けた妊婦を対象に,TAPブロックをロピバカインで実施された群と生食で実施した群を比較した研究を使用して,検出力と差の関係を見ていきましょう.

この研究のPrimary EndpointはモルヒネIV-PCAの術後48 hrのモルヒネ使用量でした.見積もった差は20 mg,標準偏差は20 mgと見積もり,αエラー5%,検出力80%として,サンプルサイズは1グループ16人でした.

標準偏差20 mg,サンプルサイズ16人,αエラー5%をJMPに入力すると,検出力と差の関係がでます.標準偏差は見積もった値と同じであったが,差が大きくことのなった場合ときの判断材料になります.差が小さいほど,検出力は小さくなります.こんな状況が起きるとは考えにくいですけど.

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