血管外科手術でFPバイパスをする人の多くは,糖尿病,高血圧,虚血性心疾患,脳血管疾患がありハイリスクな患者さんが多いです.こうした症例でどのようにブロックを行っていくか?いろんな意見があると思います.凝固機能が正常で,ヘパリンを投与するまでに時間がある場合は脊髄くも膜下麻酔もOKでしょう.腰神経叢ブロック&傍仙骨坐骨神経ブロックをするのもOKです.ただ,抗凝固療法をしている患者さんが多いのも事実.そんな場合,僕はLMAによる鎮静に,腸骨下腹神経ブロック(10-15ml),大腿神経ブロック(10ml),陰部大腿皮神経大腿枝ブロック(5ml)を行っています.膝窩の操作をするときにだけ,フェンタニル1Aを投与すれば充分です.
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