東北関東大震災の被災地で,がんばっているK先生からメールがありました.K先生の病院は災害拠点病院です.各地域の病院毎にどういう患者を搬送するか決まっているので,一概には言えませんが,現時点では外傷患者より低体温症や内科系疾患の患者さんが多いとのことです.これは,今回の地震の被害が津波によるものであり,阪神大震災のように家屋崩壊が原因でないためかも知れません.K先生の遭遇している問題は,ガーゼやCPB回路などの手術資材が底をつきつつあるということです.しかも,酸素はあと3日分しかなく,災害拠点病院であるのに手術ができなくなる状況にあるとのことでした.
K先生!かのマッキントッシュ喉頭鏡を開発したRobert Reynolds Mckintoshは,空気で全身麻酔をすることの重要性を説いています.今,求められるのは酸素のある最高の麻酔ではない.目の前の患者を救う麻酔だ.プロの麻酔科医として,がんばれ.
今はただ,祈るばかりです.
返信削除pnbsiva先生、AA先生ありがとうございます。
返信削除昨夜は大動脈解離の臨時やっていましたが、抗生剤などの薬をはじめ、輸血や手術物品もかなり不足しており、助かる命も助けられない状況になるのではととても心配な状況です。物資の供給再開を祈るばかりです。
空気で麻酔をする、このままの状態では必要になりそうです。限られた資材で出来る限りの事頑張りたいと思います。
寒さと極度の緊張から,やはり心疾患や脳血管疾患の緊急手術が増えそうですね.こうした大手術を被災地で実施するのではなく,遠隔地に緊急搬送して実施する体制を作らないといけませんね.
返信削除