香港にいる間に,ソノサイトやGEが携帯型超音波診断装置を災害救助のために貸し出していることをいろんなところから耳にしていました.企業として,社会に貢献しようとする各社の姿にはすばらしいと思います.超音波診断装置の重要性をまだ認識できていない麻酔科医もいると思いますので,ここで少しだけ解説します.超音波診断装置は外傷初期診断のFAST, 深部静脈血栓症や肺動脈塞栓症,心臓の状態,循環管理,肺の状態(血気胸,肺間質障害,肺炎,無気肺),骨折,軟部組織の浮腫、血腫、頭蓋内圧の推測(視神経乳頭の突出度)など、X線やCT,MRIの使えない環境で診断ツールとして利用できます.もちろん,僕の分野では神経ブロックという治療に使用可能です.
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