2011年7月4日月曜日

新経絡治療学会

昨日は広島大学医学部附属病院に行きました.広島大学病院に行くのは2000年以来でした.すっかり大学は様変わりをしており,自分の学舎も形こそ残っているものの,近代化されていました.唯一残っているのは大学生協の建物周囲だけがそのままでした.

今回の目的は新経絡治療学会設立の記念式典に参加するためでした.新経絡治療学会は僕の経絡治療の師匠である宇土博先生が中心となって設立した学会です.彼についてはドクターグリップを開発した人と言った方が分かりやすいでしょう.彼は産業医であり,労災による慢性痛の治療に従事してきました.人間工学を応用して,様々な器具も開発しています.労災における慢性痛はペインクリニックそのものであって,その治療技術を学びたいと思ったことが出会いのきっかけでした.

日本全国から彼に経絡治療を教わった人達が集いました.中には福島原発に近い北茨城で産業医として残って,がんばっている先生も来ていらっしゃいました.震災当時は怪我や火傷の救急医療中心であったが,復興にむけた動きが始まると,筋骨格筋系疾患が中心となり,薬が不足している中で経絡治療を中心に痛みの治療を行ってきた報告をされていました.そしてご自分の家の庭でのガイガーカウンタの音を録音したものをパソコンで聞かせてくれました.ピピピピという音がものすごい勢いでなっており,14マイクロシーベルト/hが表示されるということでした.この会に参加して,あらためて医師はあらゆる治療技術を身につけておくべきなんだということに気づかされました.

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