愛着をもって使っていた物には命が宿るというのは本当かもしれません.
一足のMBTシューズを3年以上履きつづけてきました.名古屋大学への移動するときも,香港での国際デューするときも,ずっと僕と一緒でした.しかし,MBT本来の効果がなくなってしまい普通の靴のようになっていました.「円高だし,どうせ新調しないといけないのなら,ハワイに行ったついでに新しいMBTシューズを買えば.」と妻に言われ,アラモアナショッピングセンターで新しいMBTシューズを買いました.妻が「もう古いのはハワイに捨てていったら?」と言ってきましたが,まだ履けると思い,帰国の際にも古いMBTシューズを履いて帰ることにしました.
帰りのJALに乗るためにホノルル国際空港へ.珍しくスイスイと搭乗手続きが済み,いよいよ手荷物検査.古いMBTシューズを脱ぎ,エックス検査のカートに置いて,検査にかけました.その後もパソコン,iphone,ベルト,時計も外して,金属探知機の下を通りました.探知機ではブザーもなることなく通過できましたが,何故か止まれと言われました.お古のMBTシューズを持って2人の検査官が深刻な顔をしているのが見えました.「Is it yours?」と聞かれたので,「Yes, it is mine.」と答えると,もう1回検査すると返事がきました.2回目のエックス検査でも,検査官3人くらいで深刻な顔をしている.なんだか嫌な予感・・・.僕は3人の検査官に取り囲まれて,手荷物の中身をひとつひとつ取り出して,目視で調べられました.1人の検査官は僕の手荷物一つ一つに白い紙をこすりつけ,クロマトグラフィーのような精密機器でさらに検査しています.その後,ボディチェックを受けるよう言われました.1人の検査官から,「足を拡げて,両手を挙げろ.」と言われました.その検査官は青いゴム手袋をして,僕の体を丁寧に触りました.最後にその青い手袋にも白い紙を擦りつけ,クロマトグラフィーのような機器で調べていました.しかも,そのクロマトグラフィーで検査をしている最中も僕の顔色を鋭い眼光で観察しています.こういう時は,どっかで僕の瞳孔の大きさとか調べて,交感神経活動をチェックしているかもしれないなんて,スパイ映画の見過ぎか余分なことまで考え出し,さらに動揺・・・.結局,手荷物検査をはじめて30分経過したところでようやく開放されました.これはやっぱり,ずっと愛着もって使ってきたMBTシューズが嫉妬したんだと思いました.
しかし,それだけではありませんでした.セントレア空港に駐車していた車のバッテリーが上がってしまっていて,結局JAFを待つ羽目に.そこまで嫉妬深いのか,このシューズは?と思わずにいられませんでした.
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