2011年7月21日木曜日

もってきてよかったロキソプロフェン

今まで12月にしかハワイに行ったことがありませんでした.7月のハワイの日差しがこんなに強いものかと後悔しています.日焼け用のオイルを塗っていましたが,そんなものは役に立ちませんでした.2時間ほど,海を堪能した後は,肩から背中にかけての日焼けが酷く,シャワーを浴びるたびに激痛が走ります.シャツを着たくても,シャツが触れるだけで痛い.完全に痛覚過敏とアロディニアが生じていました.寝たくても,ベットに寝られない.子供を寝かしつけようと,同じベットに寝ましたが,あまりの痛さに笑うしかない.そのうちに,家族からうるさいと言われたのでベランダに退去.
一人で,星座のアプリを起動させて,南の空に見える星がなんなのかを調べていました.

ここに天の川があるんだな.
これがさそり座だな.
ここ,ここにはおとめ座がいるはず・・・だが見えない.

そうこうしていると,ふと,ロキソプロフェンを持ってきたのを思い出しました.日焼けも炎症性痛だから,NSAIDsが効くはずだと思い,ロキソプロフェンを直ぐに服用しました.服用して30分ほどすると,いつの間にか背中の痛みが減少していることに気付きました.アロディニアは軽度存在するものの,痛覚過敏はない.

呼吸器外科手術で持続胸部傍脊椎ブロックとモルヒネivPCAで管理していますが,ロキソプロフェンの内服が始まると,ivPCAのボーラス回数が途端に減ります.整形外科のTKAをLPB&Parasacral SNBとフェンタニル持続静注で管理していると,術後18時間で痛みが増強してくる.そのときも,ロキソプロフェンを服用すると,あっという間に患者の痛みが消失する.やはり炎症性痛と侵害受容性痛が中心の急性痛管理では,NSAIDsを基本にすべきなんだと身をもって感じました.

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