プロポフォールとケタミンによるdeep sedationでは,僕はプロポフォールをTCIで開始し,刺激をしながらの呼びかけに反応しなくなったところでケタミンを投与しています.プロポフォールはその時点でTCIポンプが示す効果部位濃度を予測血中濃度として設定します.その後,2分程度待てばブロックの手技に入ることができます.刺入点に浸潤麻酔は不要です.ポイントは,プロポフォールTCIでしっかりと鎮静レベルを決めてからケタミンを投与すること.こうすることで,手技に手間取って,ケタミンの効果が切れる15分を過ぎてしまっても,覚醒してくることはありません.ブロック終了後にそのまま全身麻酔に移行することも可能です.プロポフォール血中濃度を就眠濃度より高くしなくてよいのかと言われるかもしれませんが,今のところ,術中覚醒はありません.
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