2011年2月12日土曜日

ケタミンを使いこなす

 僕は超音波ガイド神経ブロックをする際の鎮静方法にMinimally invasive anesthesia (MIA)を応用しています.MIAは,Barry Friedbergが唱えたアメリカ美容形成外科領域の麻酔方法です.プロポフォールとケタミンと浸潤麻酔使用して,No Intubation, Ne Hear, No Pain, No PONV, and Go Homeを達成させる麻酔法です.浸潤麻酔を末梢神経ブロックに置き換えてしまえば,整形外科手術に応用が利きます.日本の麻酔科医はケタミンを教育されてこなかったために,ケタミン使いこなせない人が多い.しかも,未だに教科書に書かれていることを鵜呑みにしている人がほとんど.
 
 Annals of Emergence Medicineで,2003年1月から2010年11月までの救急医療におけるケタミンの文献をレビューして作られた新しいガイドライン(Clinical Practice Guideline for Emergency Department Ketamin Dissociative Sedation)が載っています.しばらくはこのケタミンのガイドラインを紹介しつつ,私見も述べていきたいと思います.

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