2011年2月15日火曜日

ケタミンの相対的禁忌は?

相対的禁忌としては7点です.救急医療におけるケタミンの使用ですが,参考になります.

1)内視鏡などの後咽頭を強く刺激する処置:喉頭痙攣を起こすリスクが高くなります.ただし,刺激 
 が弱い耳鼻科の処置はOK.
2)気管の手術や気管狭窄を認めるもの
3)狭心症,心不全,高血圧患者:ケタミンによる血圧上昇作用があるため
4)急性肺炎,上気道炎,喘息:喉頭痙攣を起こすリスクが高い
5)脳腫瘍,水頭症など頭蓋内圧亢進患者
6)緑内障,急性眼球損傷
7)ポルフィリン症,甲状腺機能亢進症,甲状腺治療薬内服患者:ケタミンの交感神経亢進作用

注目はすべき点は喘息,頭蓋内圧亢進です.その説明は次回にします.

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