2011年2月4日金曜日

たったの3人

 今日,麻酔科の今年度における最後の学生授業で,その担当をしました.僕は一週間,寝る間も惜しんで準備をしました.内容は,痛みの薬物治療について.90分の講義スライドの準備は大変です.学生さんに教科書的な話だけではなく,最新の話もしようと,論文もたくさんよみました.あまりに根を詰めたためか,昨夜には風邪を引いてしましました.桂麻各半湯を服用しつづけ,体調を元に戻して,今日という日を迎えました.配布プリントと小テストを紙袋にいれて,朝8時45分に教室に行きました.みんな,どんな顔をして,僕を迎えてくれるだろうと,すこし期待しながら教室にむかいいました.しかし,教室の扉を開けると,そこには誰もいませんでした.とりあえず,授業の準備をしようと,前の机に配付資料と小テストを置き,パソコンをプロジェクターにつなげました.パソコンを繋ぎ終わっても,まだ誰も来ません.もう授業の始まる8時50分になったというのに.僕は普段からおちょこちょいなので,教室を間違えたのかと不安になりました.このまま誰も来なかったら,どうしようと思い,そわそわしてました.ちょうど,その時,女子学生さん一人が教室に入ってきました.彼女に「誰もこないんだよ.おかしいね」と質問をすると,「今日は今年度の最後の授業だし,今日はこの一コマしか授業がないから・・・誰も・・・」と.仕方なく,僕は彼女ひとりに向かって授業を始めました.授業を始めて30分ほどが過ぎ,非ステロイド性抗炎症薬の話を終えたところで,他に2人の女学生さんが教室に入ってきました.結局,たった3人だけが僕の話を聞いてくれました.結局,この授業に対して,僕は大事な仕事も全部放置して,学生さんのために準備をしたのに,ものすごい低い出席率でした.風邪を引いてしまうほど,根をつめて準備するほどのものではなかった・・・.
 へっ?来年の授業の準備が楽になるからいいじゃないかって?来年はまた全く題名の異なる内容を授業するように言われているんですよね (((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル.

2 件のコメント:

  1. 一生懸命やっていれば、きっと評判になり多くの人が話を聞いてくれます。神経ブロックがそうでしょ。

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  2. さぬき先生,くじけずにがんばりたいと思います.

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