Google+ Followers

2012年3月23日金曜日

超音波ガイド神経ブロックは穿刺前に勝負がついている!!

僕はかねがね,「超音波ガイド手技では穿刺前にすでに勝負がついているのだ」と彼方此方の講演で話しています.弓道が矢を射った瞬間には,矢が的に当たるか,当たらないか決まっているのと同じで,ブロック針を刺入した時点で勝負がついているのです.そして,弓道が矢を射るまでの過程を大事にしているように,超音波ガイド手技でも刺入するまでの過程が大事なのです.

1.正しく楽な姿勢でやるためのテーブル高さの調整(これは高めが基本).
テーブルの高さ調整がうまくできると,体幹,肘,手が固定され,プローブ固定がしっかりしますので手技中にプローブが動いて,画像が変わることはありません.

2.プレスキャンは本番さながらの姿勢で行う.
自分の立ち位置,肘の高さ,手の位置,超音波診断装置の位置すべて、本番さながらの状態でプレスキャンを行います.よく適当にプローブを当てて,画像をみてからブロックをしようとする人がいますが,それでは本番はうまくいきません.

3.勝負画像と刺入経路を見極める.
本番さながらの姿勢で,勝負画像を出します.勝負画像とは誰もが手本と思えるようなきれいな画像です.ぼやけた,誰がみてもオリエンテーションがつかない画像で勝負するのは、失敗に終わります.そして,刺入経路のイメージも大切です.刺入経路がイメージできると,勝負画像が左右に調整されて,さらに洗練された勝負画像になります.ゴルフで言えば,芝のめを読めということでしょうか?

4.刺入点を見極め,まっすぐに刺入する.
ここまで来たら,ブロック針は進めるか,引き抜くかしかないはずです.針が勝負画像に出てこなかったら,さっさと刺入点を変える.さっさと変える見極めがとても大切です.時にほんのちょっとの微調整で針が描出できることがあります.ほんのちょっとの微調整で針がきれいに映らないときは,さっさと仕切り直したほうが、結果的に早く手技が終わります.悪い刺入点のままで手技を続行しようとする人は,途中で針に余分な力をいれて,針を曲げてしまいます.針は曲がった弧の方向に向かって進むので平面上に針全体がのらず,プローブを動かしたところで,針は描出されません

ここまでの流れが型であり,手技に習熟した人は,この型を瞬時に行います.それが間として感じられ,独特の感覚があります.よって,技術的に充分なレベルかどうかの判断は針を刺入する前に見当がついてしまいます.

0 件のコメント:

コメントを投稿