2011年10月15日土曜日

坐骨神経ブロックの残る道(2)

同じ整形外科でも「手の手術」を行う整形外科医は,自分たちで腕神経叢ブロックをする関係で坐骨神経ブロックに対する許容範囲が広い.最近は,整形外科医の学会でも神経ブロックを超音波ガイド法でやることが演題として取り上げられることも多くなっているようで,僕がブロックをしていると側に寄ってくる手の外科医が多い.

手の外科医は手の手術だけするわけではない.彼らの多くは合指症,合趾症を手がける.乳児の合趾症手術で坐骨神経ブロックは術後に患児の痛みが少ないので主治医としても重宝してもらっている.

血管付き腓骨移植では坐骨神経ブロックは特に効果を発揮する.ブロックによって手術中に血管のれん縮が抑えられるということで,手の外科医は坐骨神経ブロックを非常に好んでくれる.

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