2012年2月26日日曜日

TAPブロックの安全性と局所麻酔の極量

おかしい,おかしい,絶対におかしい.TAPブロックは,大量の局所麻酔薬を投与して臨床研究が行われているのに,1例も局所麻酔薬中毒の報告がない.血漿ロピバカイン濃度が2.2μg/mlで中枢神経毒性の症状が出始める.それがロピバカインを投与する際の基準になっている.しかし,ロピバカイン3.0 mg/kgでTAPブロックをして,2.2より高い濃度になっても,局所麻酔薬中毒が発症しない.全身麻酔が症状をマスクしてしまうとも言われているが,僕は手術終了後にブロックしているが特に問題はない.そう考えると,血漿ロピバカイン濃度で2.2μg/mlで中枢神経毒性の症状がでるという事実のほうが,間違っているのではないか.

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