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2011年11月25日金曜日

久しぶりのメス

今日は,久しぶりにメスを握りました.通常は脊髄刺激電極や硬膜外ポート埋め込みのためにメスを握りますが,今日は僕が埋め込んだ脊髄刺激電極を抜去するための手術でした.感染が起きたとか,リードの断線という理由ではなく,患者さんが本来の自分を取り戻すための手術でした.慢性痛に対して医学の力に頼り切ってしまうのではなく,自分の力で慢性痛と向き合い,職場復帰をすると患者さんが決心をしたからでした.職場は脊髄刺激電極が入っている体では働けない環境だったのです.

彼が初めて診察室に入ってきた時,僕は彼を任侠の人だと勘違いをしました.しかし,人なつっこい笑顔が印象的でした.はじめは僕の外来にちょこっと来るだけ.しかし,いつの間にか仕事を辞め,ワンショットの鎮痛剤に依存しかけていました.そこで僕が中心となって疼痛治療をすることにしました.その後もいろんな問題がありましたが,長いトンネルをようやく抜けようとしているのかなと思っています.まだまだ僕との二人三脚が続くと思いますが,まずは彼の決断にエールを送りたいと思います.

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