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2014年1月9日木曜日

PECS 2 blockの体位

乳がんの手術で,麻酔方法が1年後の乳がんの再発率に影響を及ぼす可能性が報告されて以降,神経ブロックを乳房摘出術の全身麻酔に併用したいと考える麻酔科医が多くなってきている.

その報告のネタである胸部傍脊椎ブロックは手技的に難しいと考える人も多く,実際に乳房摘出術に神経ブロックを併用することに二の足を踏む麻酔科医も多かった.

そこに登場したのがPECS 2  block. 乳腺がT2-T6の肋間神経外側皮枝がほぼ支配しているので
この外側皮枝のみを遮断する手技として開発された.

このブロックは,「体表の神経ブロック=簡単だ.」という触れ込みで論文で紹介され,世界中の麻酔科医を魅了したに違いない.

ところがどっこい,やってみると難しい.


理由は胸郭の解剖学的特徴にある.この手技では,肋骨と肋間隙で形成される胸郭を超音波装置できれいに描出する必要がある.上胸部の胸郭は円錐形をしているが,大胸筋,小胸筋に覆われているため,円錐形の胸郭に垂直に超音波ビームをあて,その走査面上で針を刺入するのが難しい.

もっと簡単に言うと,上胸部皮膚表面に対して,斜めにプローブをあて,斜めになった走査面上で針を刺入するのはとても難しいのだ.


これを簡単にする体位がある.








ブロック側を上にした半側臥位.




ちょうど前腋窩線が真上にくるくらいにする.そうすると,簡単に手技が行える.

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