2012年1月4日水曜日

傍脊椎ブロックとプローブ固定

旭川のO先生や昭和大学のF先生とブロックを一緒にやっていて気づいたことがあります.それは,プローブをいかに固定するかです自分が「この画像で穿刺する!」という画像を勝負画像と僕は読んでいます.勝負画像を出していても,ブロック針を穿刺する際に,刺入する際の力を皮膚に伝えてしまうことで,刺入点で皮膚が動いて,プローブも間接的に動かしてしまいます.結果,針も描出されないし,勝負画像も消失するという二重苦に遭遇するはめになります.五所川原の佐藤裕先生は,このことを「皮膚に刺したことを教えるな!」と表現して指導されています.

皮膚に針が刺さったことを教えないためには,プローブをいかに患者の背中に固定するかが大事です.プローブを腕の力だけで固定してはいけません.体の重心移動で皮膚に圧迫して固定します.適切なテーブルの高さにして,脇をしめて,肘を体幹の前腋窩線あたりに密着させて固定します.また,自分の身を手術台に預けるようにすると,さらにプローブ固定が強固なものとなり,針の刺入でプローブが動くことはなくなります.

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