2012年1月2日月曜日

サッポロ生ビール

今日はちょっとだけ,麻酔と全く関係ない小ネタを話します.僕の実家はその昔は岐阜でも有名な酒屋さんでした.岐阜の酒造メーカーの千代菊の経営に僕の祖父が携わった経緯もあり,従業員をたくさん抱えて営業していました.そんなわけで,家には昔の酒屋さんが使っていたものがあります.


みなさんが飲み会の始めに頼むお酒は「とりあえず,生ビール!!」だと思います.1960年代,まだ冷倉庫が各家庭になかったころ,家で飲むビールは瓶詰にして,熱処理をされていました.当時として,熱処理をしないビールは,大きな冷蔵庫をもっている飲食店でしか飲めなかったのです.熱処理をしていないビールは,生ビールと呼ばれて,木製樽にいれて運ばれていました.初めて生ビールを販売したのがサッポロです.僕は父がまだこの木製樽を肩に担いで配達していた姿をおぼろげながら覚えています.今は,飲食店の業務用の樽は金属製になってしまい,瓶ビールも樽出ビールも中身は変わらない.お店でしか飲めないビールがあった時代のほうが楽しかったかもしれません.そんな懐かしい生ビールをいれていた木製樽が我が家には二つ残っていました.母は部屋のオブジェとして使用しています.年季が入っていい味を出しています.一時期,家の屋上に置いていたため,木の一部が朽ちていますが,他の部分はしっかりしています.


15Lの木製樽で,369という番号がついています.製造番号なんでしょうか.木製樽が流通しなくなるときに,父が問屋に戻さずに保管していたようです.新築の我が家に持って行こうとしたら,妻から却下されました.僕としては,上に布をかけて玄関先のイスとして使用してもよいかなと思っているのですけど.

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