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2012年6月9日土曜日

末梢神経ブロックは,本当に普及期に入ったのか?

学会の超音波ガイド神経ブロックワークショップは,ソノサイトとGEの二つの企業協賛ワークショップがありました.僕としては,ソノサイトからかなり前の段階でインストラクターの話が来ていたので,同日開催ということもあり,時間的に厳しいかなと考え,GEのほうはお断りをしました.

ソノサイトのワークショップの設定は,はじめから上級者用として話が来ていました.末梢神経ブロックが普及期に入り,今までのようなワークショップではなく,つまり教科書的な話ではなく,実際にエキスパートがどのように末梢神経ブロックを手術に使っているのか,何を準備し,どんな薬を使い,どのようにブロックをするのか,ビデオで見せて欲しいという話でした.話をきいて,僕は上級者用コースを頭に設定してしまいました.患者入室からの流れを話をしていたら,当然,教科書的な話などできるはずもなく,聴講者は上級者だと判断したわけです.一方で,GEは今までどおりのワークショップを開くと聞いたので,初級者はGEのワークショップを受けるんだなと思いました.

そして,学会二日目,僕は体幹のワークショップを担当しました.解剖やら超音波画像の説明は一切しませんでした.難易度の高い胸部傍脊椎ブロックをどのようにおこなっていけばよいのか,コツは何かを説明しました.真っ暗闇の向こうにいる聴講者は,末梢神経ブロックの中級から上級者だと思っていました.

ところが,ビデオレクチャーが終わって,各ブースに分かれてからのレクチャーでは,聴講者のほとんどが,プローブの握り方すらままならない初級者,しかもブロックをほとんどしたことがない先生ばかり.それが分かった瞬間,全く意味のないビデオを供覧してしまったことを後悔・・・.

この学会で思ったのは,本当に末梢神経ブロックは普及期に入ったのか?ということです.まだ,一部の急性痛管理に熱心な麻酔科医がやっているだけの導入期で,一部の熱心な麻酔科医が増えただけ.たしかに演題数をみると,かなりの数になってきました.しかし,ほとんどの先生方は施設に麻酔科医用の超音波機器が手術室に配備されておらず,指をくわえて見ているだけの導入期じゃないのかと思いました.どうなんでしょう?やっぱり,普及期?

5 件のコメント:

  1. このコメントは投稿者によって削除されました。

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  2. pnbsiva先生、ご苦労様でした。
     昔も今も、硬膜外はデバイス(特に新製品)や合併症ばかりが注目され、手術の麻酔と術後鎮痛を体系的に考えられる事が少なかったように思います。このため、抗凝固治療の患者さんが増えた=「末梢神経ブロック+ivPCA」または「ivPCAのみ」、そして少数と思いながら「術後鎮痛は関与しない」になってきているのではないでしょうか。
    今後、デスフルレンやTIVAが普及する中で”術後に向けた術中からの対応”は必須項目となり、各診療科や病棟スタッフからも強く要請される時代が、すぐそこにあると思っています。いつも先生が言われている事だと思っていますが、術後鎮痛対策の重要性、初期鎮痛対策が第一であり、その中心に末梢神経ブロックがいる事を伝導していただける事を願っています。(抗凝固治療があるので、硬膜外の代わりに行う;というだけでは、いつまでも導入前期)
     先生は伝導師です。現場を拝見していませんが、世界の麻酔科医が先生を見つめ学ぼうとしており、私も研修を受けさせていただきたい一人です。
    *普及期に進むには、術後鎮痛で経過の良し悪しなどペインスコアを含む評価表作りが第一ではないかと考えます。
    悪文失礼しました。

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  3. pnbsiva先生、お疲れ様でした。このワークショップに参加しました。僕がいたグループでは経験者がおおく、とても勉強になりました。小野寺先生も熱心でとてもよかったと思いました。カテラン針で行っているのはぼくだけでした。勝負画像の描出方法、薬液の投与方法も教えてもらいました。ビデオも実践的でとてもありがたかった。まだ普及期には至っていないかもしれません。
    でも先生のレクチャーはとてもよくて、参加して本当に良かったと思っています。ありがとうございました。

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  4. すごい自信ですな。

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  5. 匿名さん,短い言葉では真意が伝わりませんので,コメントのしようがありません.何に対する自信なのでしょうか?僕は,最近の流れで,末梢神経ブロックが導入期ではなく,普及期に入ったということで,学会におけるワークショップなどが動いている状況に対してコメントをしたまでです.礼儀と節度を重んじて,コメントをして頂くようにお願いします.

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