2013年5月21日火曜日

超音波ガイド下末梢神経ブロック 実践24症例

 自分が編集に携わった「超音波ガイド下末梢神経ブロック 実践24症例」がメディカル・サイエンス・インターナショナルから販売されます.自分は,これまで,平行法による超音波ガイド神経ブロックでは姿勢や型の重要性を述べてきました.神経ブロックの各手技を,絶えず同じ姿勢で同じ動きで行うことがいかに技術をあげるか,それは居合いや弓道にも共通するものがあります.この本は,そのイメージを表紙にしました.


 自分自身は編集以外に,末梢神経ブロック後の周術期神経障害に遭遇した際に,どのように神経診察をしていくかについて書きました.どのように神経障害の部位を特定していくべきかについて,ここまで詳細に述べた記述はないと自負しております.末梢神経ブロック後の周術期神経障害の総論ばかりで各論がないと,ずっと思ってきました.この際だから,各論を自分で書いてしまおうと思った次第です.
 


 バランス麻酔という概念で行われる全身麻酔に,超音波ガイド神経ブロックが取り入れていくべきかをこの本では学べます.今年の学会で,この本を購入して,各執筆者を見つけて,サインを集めるのも面白いと思いますよ.すでにアマゾンでは注文を受け付けています.
http://www.amazon.co.jp/%E8%B6%85%E9%9F%B3%E6%B3%A2%E3%82%AC%E3%82%A4%E3%83%89%E4%B8%8B%E6%9C%AB%E6%A2%A2%E7%A5%9E%E7%B5%8C%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF-%E5%AE%9F%E8%B7%B524%E7%97%87%E4%BE%8B-%E6%A3%AE%E6%9C%AC%E5%BA%B7%E8%A3%95/dp/4895927482

2013年4月17日水曜日

4th World Congress of Regional Anesthesia & Pain Therapy

4th World Congress of Regional Anesthesia & Pain Therapyでのfacultyとしての招待状が来ました。開催は2014年11月24-28日。南アフリカのケープタウン。どんなことを講演するか、すでに決めなくてはなりませんが、そんなことより、治安が大丈夫か?人が生まれて一番最初にする3種混合ワクチンを接種してない40歳代のオヤジが行ってよいのか、心配になっている。

2013年4月5日金曜日

Wireenaさん、最後のペインクリニック

タイの麻酔科医Wireena Kampitak先生の臨床実習も、残すところ月曜日だけになりました。今日は最後のペインクリニックでした。最後のブロックは超音波ガイド上顎神経ブロックでした。なんだか、急に淋しい気がします。



2013年3月20日水曜日

平行法の基本

平行法での穿刺を基礎から分かってもらうために、書きました。Anesthesia 21 century. Vol.15, NO.1-45, 2013です。

2013年3月14日木曜日

ニードルトラッキング

 僕は超音波ガイド手技をもっぱらやっているので、針先の位置を画像として教示するトラッキングシステムをいろいろ見せられ、意見を求められることが多い。ハイテクなものから、ローテクなものまで、いろいろ。しかし、交差法に関するものが多く、平行法のものがない。この辺り、交差法がおさかんなヨーロッパの勢いに超音波機器メーカーが乗ってしまっているのかもしれない。

 交差法なんてものは、浅在性の目標物に向かって使う手技であって、深在性の目標物に針先を運ぶときに使う手技ではない。それに、針全体(針先やシャフト)と重要構造物との位置関係が一目瞭然なのは平行法である。断然、平行法が安全な手技なのである。

 では、平行法がなぜ難しく感じてしまうのか?それは刺入点の見定めにある。針全体が描出されるということは、超音波ビームの面(走査面)と同じ平面上に刺入点がないいけないことを意味する。自分の選んだ刺入点が走査面上になければ、刺した瞬間から駄目な手技になってしまう。様々なニードルトラッキング機能をメーカーから見せてもらったが、この視点が抜けている。
「ここだよ。ここのライン上を刺せば、針は走査面上にあるよ。」それだけを教えてくれるだけで、平行法は充分なんだよ。欲を言えば、刺入角度と走査面から針先が外れ始めていることを教えてくれたら、もっといい。画面上に線が表示されたりするのは、目標物に寸止めする神経ブロックでは煩わしいだけだ。