2012年5月21日月曜日

金環日食と大学病院の朝カンファレンス

大学病院の手術室は早い.冬になると、太陽を全く見ないこともある。太陽が昇る前に出勤し,太陽が沈んでも,手術室内にいる。それが麻酔科医の仕事.今日の金環日食が朝のカンファレンスの開始時刻と重なった。人生の折り返し地点を過ぎた僕は,金環日食が見たくなった.このような自然現象を見ずに仕事をする意味は、自分にとって何なのだろうと思ったからだ。むしろ,このような自然現象を体験してえるもののほうが,医師としての人間観に重要ではないかと思った.何も体験せず,ただ医は仁術とばかりに、自分を犠牲にした人が,病気の苦しみに悩む人に的確なアドバイスなどできないと思うからです.迷いに迷った挙げ句,最後は迷わずに,朝カンファレンスを中断して金環日食を見ることにしました.結果的にはよい判断だと思いました.みんなが笑顔で仕事をしている姿に気づいたからです.

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