2014年3月29日土曜日

悪夢再来

本日,ひとつめのお話を終えました.今日は頸部における神経ブロックについて解説をしたのですが,英語でしゃべるというのは苦労します.些細なことを英語でしゃべることをしていないので,そういう些細な表現でつまづきます.native speakerがそういう部分をどう説明しているか,いつも集中して聞いたりしていますが,すぐに忘れます.今日の講演後に,ライブスキャンを披露することになって,ひとり5分と言われていました.気軽に引き受けたものの,いざ会場に行ってみると,シーメンスのワイヤレスプローブ.ご存知の方がいるかもしれませんが,シーメンスのワイヤレスリニアプローブは長軸方向の幅が2cmくらいしかなく,神経ブロックをするには小さすぎて,まったく全体像を把握できません.そのうえ,画質が悪い.頸部の複雑な構造を読み解くことなど,これでできるはずがない代物です.それがライブスキャン用に用意されていたのです.結局,ライズスキャンで何も見せることができず,ごめんない,映せませんと言って,ライブスキャンを終わらせました.実は,同じことがNYSORA New Yorkのワークショップでもあって,シーメンスの小さなリニアプローブで腕神経叢を描出しようとするのだけど,見ている範囲が狭すぎて,オリエンテーションが全然つかなかったのです.今後,こういう状況のときにどう切り抜けるか,その時の英語力を身につけなければと思いました.何事も経験ですが,これは辛い経験でした.

明日,二つ目の講演を終えたら,台湾でのお仕事は終わりとなります.早く,リラックスしたい.なにせ,正月前からずっと,休むことなく,書き仕事に追われる日々を過ごしてきました.台湾が一区切りとなります.

2 件のコメント:

  1. やはりよいエコーを使えば使うほど使う側の技術は落ちて行くということですかね。

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  2. 違います.よい超音波装置を使えば,悪い画質でも手技は行えるようになります.しかし,それは手技にあった超音波装置である必要があります.シーメンスはwirelessを売り出したいがために,本来なら神経ブロックには適正でないプローブをワークショップのプレゼンに用意してきたのです.主催者側も,諸事情でそれを断れない状況であったということです.

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