2011年4月16日土曜日

カテーテル挿入について(3) 短軸像×交差法

持続末梢神経ブロックを始めた初期のころ,僕は大腿神経や坐骨神経の短軸像を描出して,交差法でカテーテルを挿入していました.今は,この方法をお勧めしません.カテ先が最終的にどの方向に挿入されているかも予測できません.得てして神経から離れた位置にカテ先があったりと,精度がよくありません.

膝関節に分布する大腿神経の成分は,大腿神経の背面にいます.よって膝関節置換術でカテーテルを挿入する場合には大神経の後面にカテーテルを留置しないといけません.しかし,大腿神経の短軸像と交差法による穿刺では,大腿神経前面にカテーテルを留置できても,後面に留置することはできません.

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